今回、"招き猫"の件で久しぶりに黒田さんとお会いしたが、実を言うと、黒田さんのことも気になっていたのである。
いつ頃だっただろうか?
黒田さんから"終活"や"断捨離"ではないだろうが、趣味で集めた古い物を少しずつ整理していくようなことを聞いた記憶がある。
そして、月曜日のお昼休みに黒田さんと電話で話をすると、やはり色々な物を整理されていた。
その中でも、「"真空管ラヂオ"もほとんど処分した❗」という言葉に、おっさんはとてもガッカリした。
そうなのだ、黒田さんはとても珍しくて貴重な真空管ラヂオをたくさん収集されていたのだ。
天竜区の阿多古にあった小さなギャラリーで、黒田さんの『真空管ラヂオ展』が開かれた時、一度見に行ったことがあるが、おっさんは感動してしまった。
『あのような"真空管ラヂオ"を、いずれ秘密基地でも展示したいなぁ!』と、秘密基地をやっている時もいつも思っていた。
秘密基地が閉館して二年以上経つが、その気持ちは変わってはいなかったのである。
とても残念なことだが、真空管ラヂオの展示は、夢で終わってしまった。
それもこれも、おっさんが秘密基地の『再開』に手間取っているからに他ならない❗
さて、久しぶりに黒田さんと再会したが、"ゼンマイ式のからくり時計"の製作は、今まで通り、毎年続けられているようだ。
これは、"ウナギイヌ"をからくり時計にした物である。
体が動くみたいだ!
こちらは、花博が開催された年に製作された"からくり時計"らしいが、振り子として下に取り付けられているスクーターが上下動するようだ。
そして、今年も6月10日の"時の記念日"に合わせて、ゼンマイ式のからくり時計を製作中とのこと。
今回、"招き猫"を二体お借りしたが、黒田さんは「後は処分してください❗」と言って、手渡してくれた。
まだたくさんの"招き猫"を所有されている黒田さんだが、いずれは整理しなければ!と考えているのかもしれない。
だから、おっさんに手渡した時、あのような言葉が出たのだろう。
磯部さんの個展が終了後に、黒田さんに「招き猫を返却します。」と言うのも失礼に当たると思うので、一応は確認の電話をするが、たぶん『再開』後の秘密基地で、おっさんが持っている右手を上げている招き猫と一緒に展示することとなるだろう。
きっと、黒田さんも喜んでくれると思う。